耐久性・柔軟性がある布ヤスリの力と注意点
こんにちは、誠です。今回は、布ヤスリについて解説していきます。この記事では、磨く対象(木材、金属等)を、限定しないで布ヤスリの用途に絞っています。お急ぎの方は赤文字と赤文字の見出しをスクロールして読んでください。
必要なもの
- 布ヤスリ
- 電動工具
- ペーパーホルダー
布ヤスリとは
布ヤスリはその名の通り、布に研磨剤がついている製品で、電動工具に付けても破れにくく、ヤスリ部分の目が荒く抵抗が大きい時にも強い力で磨けます。乾いた状態で使っていて、多少水に濡れても使えるし、乾かしても研磨剤が「べろっ」と、取れなければ再使用することができます。研磨剤の粒の大きさは、破れにくい性質と、電動工具で使える利点を生かし粒が大きいものが塗ってあります。布には柔軟性があり曲面・球面にも使えて複雑な場所にも使えます。
簡単で速い、力が要らない電動工具?
電動サンダー等の電動工具は、押さえつける力と、手で上下左右に動かす力があまり必要ではなく楽に作業できると思います。しかし、電気でヤスリ部分を、振動させる力が発生していて、手作業のときとあまり変わらないか、むしろ大きな力がかかっています。布ヤスリは、そんな大きな力を受け止めるだけの耐久性があり、簡単に破れずに研磨剤が取れるまで作業を続けることができます。
大きな傷を消す・ペンキ(塗料)剥がし
大きな傷や深い傷、ヘコミを消したいときは、研磨剤の粒が大きいものを使うと手早く作業することができます。研磨剤の粒が大きいと、それだけ磨くときの抵抗も大きくなり力をかけて磨く必要があります。そこで、布ヤスリを使うと、布の耐久力で破れることなく研磨剤が取れるまで作業することができます。布は、柔軟性もあわせ持っていて曲面であっても、形に沿って磨くことができます。
ペンキを新しく塗り直したいときは、古いペンキを1度落とした方が仕上がりがキレイになります。ペンキは、何回かに分けて塗られていることが多く、厚みがありなかなか取れません。研磨剤の粒が大きいものを使って手早く落とします。広い面を磨くときは、1点だけ磨いたりしないで、大きく動かして磨いて、きわやペンキが残ってしまった部分には研磨剤の粒が小さい細目のもので剥がすとうまくいきます。
布ヤスリの注意点
布ヤスリは、高い柔軟性と耐久性から、負担がかかる電動工具等に使う機会が多い関係上、研磨剤の粒の大きさが、比較的大きいものが塗ってあり、仕上げや塗装の足付けには不向きな面があります。作業始めの方であらく磨きたいとき使ってください。細かい部分を磨くときは、大きく削れて、力が入っているため別の部分も磨いてしまい、微調整が利きかず、あまりおすすめできません。細かい部分に関してはあらく磨く段階でも紙ヤスリ等目が細かいもので磨いた方が失敗が少ないと思います。
以上、いかがだったでしょうが。