ペーパー系ヤスリの種類と番手

こんにちは、誠です。今回は、数あるヤスリの中でも、ペーパー系のヤスリについて解説していきます。番手による違いもありますが、紙や布、耐水ペーパー、メッシュ状のヤスリ等、素材や形も様々でどれを選んで使うか分かりにくいと思います。ペーパー系ヤスリに限定して、種類別に見ていきましょう。お急ぎの方は赤文字と赤文字の見出しをスクロールして読んでください。

必要なもの(番手は目安)

  • 紙ヤスリ(から研ぎ) #40~#400
  • 布ヤスリ #40~#400
  • 耐水ペーパー #80~#2000
  • メッシュヤスリ   #60~#600

ヤスリを使う前の注意点

いきなり細目を使うと質感を出すのに時間がかなりかかるので、荒目→中目→細目とかけていくと楽に作業が楽になります。順番も大切で、細目→中目や、中目→荒目とかけると全く意味がありませんので注意が必要です。ヤスリの番手は数字が小さいほど目が荒く、数字が大きいほど目が細かくなっています。

紙ヤスリ(から研ぎヤスリ)

まず最初に思い描くのはこの紙ヤスリではないでしょうか。赤 水による耐久性がないもので主に木工用に使います。他のヤスリより1枚辺りの値段が安く気軽に使えます。#40~#100までは荒目で、荒く磨いて塗装をガリガリ剥がしたり、木材の最初のあら研ぎに使います。#120~#240までは中目で、荒目でみがいたあとに、さらに、表面を滑らかにするときに使います。中目が終わったら#280~#400の細目で仕上げていきます。ペンキ等で塗装するときは、細目で磨いたあとに塗装すると、よく馴染み木目をいかいた塗装には透明感が出たり、塗装の持ちがよくなったり、いいことがあります

布ヤスリ

布ヤスリは、紙ヤスリよりも強度があり電動工具を使って磨く場合に威力を発揮します。木材にも使えますが、金属にも有効です。金属を磨くときには、素材が布でできているのを生かし、水で濡らしながら作業すると、金属が熱で変質、変色、歪むことを抑えてくれて磨き作業による製品の劣化を防げます。作業するときは、一気に磨かずに、こまめに水につけながら作業するとうまくいきます。木材には、#40~#100までの番手で、電動工具を使ってのあら研ぎに使い、金属には、#40~#100までの番手で錆び取り、バリ取りに使ます。#100~#140までで塗装剥がし、#160~#400まででパテ盛りした部分のあら研ぎとなか研ぎをします。布ヤスリは、布の繊維が大きく、磨いた面に影響します。平坦に見えても少しだけでこぼこしているので仕上げには向きません。あら研ぎ用と考えて、仕上げは別のペーパーで磨いたほうがキレイに仕上がります。

耐水ペーパー

耐水ペーパーは、水に耐えるように「ろう」が塗ってあり、#1000以上目が細かくなってくると、紙の繊維が磨く面に影響してしまうので素材が紙より影響が少ない樹脂製でできています。#100~#400までは布ヤスリと、同じ使い方ができ、#420~#1000まででは、塗装面を整えたり、厚塗りするときに、塗装が乗りやすくするために使ったり、つやを出したり最終仕上げで使うことが多いヤスリです。#2000にもなると、金属の光沢仕上げ等に使います。最終仕上げをするときは、動かす方向が上下だけ、左右だけで仕上げてしまうと、輝き方にムラができてイマイチな仕上がりになってしまい、うまくいきません。丸く磨くことも、ムラになりやすいので、上下左右に磨くことをおすすめします。基本的には、水をつけながら作業していきますが、磨く対象が、木材など水気を嫌う素材の場合は水をつけてはいけません。こまめに歯ブラシ等で目詰まりを取りながら作業してください。

メッシュヤスリ

メッシュヤスリは、網目状に編んでできていて、両面に研磨剤が塗ってあるヤスリです。布ヤスリと同じで、電動工具につけたり、水につけて磨く使い方をするのですが、こちらの方が、耐久性が上です。電動工具を使うときや、塗料を剥がす等、削りカスが大量に出るときに、網目状になっているので、目詰まりしにくく、もし、目詰まりしたときでも簡単に落ちて快適に作業できます。価格が紙ヤスリや、布ヤスリより高いですが、両面使えて耐久性もあるので、大きいものや、広いものを磨くときには、メッシュヤスリの方がコスパがよく、経済的です。しかし、難点があります。メッシュが固いため、球や曲面を磨くには不向きです。

ペーパー系ヤスリにハマったら

ペーパー系ヤスリは、1mm、2mmと大きく削る作業には不向きで、どちらかと言うと「磨く」、作業に向いています。大きく削りたい場合は、別のヤスリを使った方が経済的で、時間もかからず楽に作業できます。価格が安く、ホームセンターなどで手軽に入手できるので、いろんな種類、番手のヤスリを持っておくと、自分が思い描いた通りの磨き方ができ、失敗がグッと少なくなります。いろんなヤスリを試して削れ具合や磨いたときの質感を確認しながら楽しんで作業してみてくださいね。

以上、いかがだったでしょうか。

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