耐水ペーパーの素材と用途!
こんにちは、誠です。今回は、耐水ペーパーを選ぶ際の基準を解説していきます。お急ぎの方は、赤文字と赤文字の見出しをスクロールして読んでください。
耐水ペーパーとは
耐水ペーパーは、水を使いながら磨くためのヤスリで、金属等の鏡面仕上げや、プラモデルの精密仕上げに使います。水に耐えるように、素材と研磨剤の接着剤が工夫されています。
#1000未満の素材は、紙が使用されています。紙には、「ろう」が塗られていて、紙に水が浸透しないようにできています。
#1000以上になってくると、紙のものもありますが、紙を使用すると紙繊維の凹凸が、磨く面に影響し輝き方にムラができてしまうので、影響が少ない樹脂製シートが使われています。
耐水パーパーを使うときの前知識
摩擦熱をうまく逃がしながら作業する必要があります。磨いていくと必ず摩擦熱が発生します。磨く対象に熱が伝わってしまうと、変質、変色、劣化してしまい、キレイに仕上げることができません。磨く対象が磨きカスで、汚れてきたら水をかけるのではなく、暖かくなる前に水につけるなど、こまめに熱を逃がすようにしてください。磨いた表面に付いた水が、早く蒸発し始めるのが、熱が入り始めるひとつの目安です。
耐水ペーパーの使い方
目が荒い方から目が細かい方に番手を変えて使います。最終仕上げ用に用意したものを、最初から使うこともできますが、本来の輝きを出すためには、時間がかなりかかります。目が荒いものから使っていくと時間を短縮できます。耐水ペーパーは性質上、目が細かいものが多く、目詰まりすると、それが、大きな傷を作ってしまって台無しになってしまうこともあります。こまめに確認をして、目詰まりを取ることが、均一にキレイに仕上げるコツです。
最終仕上げのときは、上下だけ、左右だけ、一方向のみで磨かないようにした方がキレイになります。それは、ヤスリの性質が、細かい傷を付けて、光を反射したときに、キラキラ光らせているのです。一方向だけで磨くと、光の当たり方によって、くすんで見えたり、ムラがあるように見えたりします。鏡面仕上げなど、キラキラにしたいなら、上下左右に磨いてください。上級者になってきたら、あえて光り方を変えるために、わざと一方向に磨くことも、味が出て面白いので、なれてきたら試してみると、面白いですよ。
水に弱いものには使えない?
水につけなくても、耐水ペーパーは普通の紙ヤスリと同じ乾いた状態で使うことができます。水に弱い木材や、特別な処理をしていない水性塗料も磨けます。注意する箇所は番手か大きくなってくると、激しく目詰まりして、せっかく磨いた場所に傷ができてしまいます。目詰まりを取るのに、水が使えないので、歯ブラシなどのブラシで、磨きカスをこまめに取って作業してください。
以上、いかがだったでしょうか。